
浜松市で最も大きなイベントとして知られる「浜松まつり」は、
毎年ゴールデンウィークの5月3日から5月5日の間に開催され、
非常に活気に満ちたお祭りとして、多くの人々に愛されています。
このお祭りの起源は、かつて浜松地域を治めていた城主が、
自身の初めての男子の誕生を祝うために凧を揚げたことに始まると言われています。
また、神社や仏閣とは無関係で、
「市民のための祭り」として広く親しまれているのです。
現在では、浜松市内の多くの町内会が参加し、
市内各地から訪れるたくさんの人々が集まり、
祭りを盛り上げて楽しむ様子が見られます。
浜松まつりでは、初子を祝う「凧揚げ」のほか、
市民が一丸となって楽しむ「激練り」など、
見どころが数多くあり、他県から訪れる観光客も多いのです。
毎年100万人以上の人が集まる浜松まつりについて、
その魅力やアクセス情報などの観光に関する詳細をお伝えします。
浜松まつりの見どころは?昼と夜ではメイン会場が違う!

浜松まつりの見どころは、
昼と夜の二つに分かれており、それぞれに異なる魅力があります。
昼間の見どころは、市街地から少し離れた場所で行われる「凧揚げ合戦」です。
3日には各町内がそれぞれの初子を祝うために特別な凧を揚げ、
4日から5日には大きな凧を揚げて、対戦する「糸切り合戦」が繰り広げられます。
色とりどりの凧が一斉に空へ舞い上がる様子は非常に迫力があり、
職人が丁寧に作り上げた大凧のデザインを比較するのも、
浜松まつり“昼の部”の楽しみ方の一つとなっています。
夜の見どころは、市内各地で行われる「激練り」と、
各町内から集められた豪華な「屋台引き回し」です。
浜松まつりでは、初子のために凧を用意した家庭に
感謝の意を示すためにお酒を振る舞う伝統があり、その際には、
「ヤイショー オイショー」という合唱が行われ、
町内や市街を練り歩きます。
この行事が“激練り”と呼ばれ、初子が誕生した家の前では
特に激しい練りが展開され、渦を巻くような人の波や、
響き渡るラッパの音色に圧倒されること間違いありません。
練りは各町内だけでなく、いくつかのショッピングセンターや
市街地でも行われ、祭りの期間中は市内のさまざまな場所で
激練りを楽しむことができます。
市街地では「屋台引き回し」が行われ、
豪華な彫刻が施された美しい屋台は、
つい足を止めて見入ってしまうことでしょう。
この時期、街中は大変混雑するため、
人混みの中を歩くよりも、
レストランなどの飲食店に入って窓際に座り、
食事を楽しみながらのんびりと観覧するのも素晴らしい選択です。
車で来ない方がいい!?祭り会場のアクセス方法は?

屋台引き回しエリアは、
東名高速道路の浜松ICから約20分程度の距離に位置しており、
車でのアクセスが便利だと言えるでしょう。
しかし、浜松まつりが開催される時期には市街地が非常に混雑するため、
有料駐車場が満車になってしまう可能性や、
大渋滞に巻き込まれるリスクが高まります。
そのため、車でのアクセスは渋滞や駐車場の問題があるため、
電車や新幹線などの公共交通機関を利用することを
強くおすすめします。
屋台の引き回し会場は浜松駅から徒歩5分の距離にあり、
凧揚げ会場へのアクセスは、浜松駅からのシャトルバスが運行しており、
料金は片道大人280円、小学生以下は140円です。
夕方の屋台引き回しが始まる時刻からは交通規制が行われますので、
規制エリアの駐車場ではその時間帯に入出庫ができませんので、
車で市街地を訪れる際は十分に注意が必要です。
浜松まつり凧場●静岡県浜松市南区白羽町2832
浜松まつり統監部事務所●静岡県浜松市中区北寺島町
浜松に住んでいなくても参加できる?県外から参加する方法!

実は、浜松まつりは、条件を満たせば
県外に住んでいる方でも参加することができ、その方法はとても簡単です。
参加を希望する方は、必ず浜松の町内会のいずれかに
所属する必要がありますので、まずは参加したい旨を
「浜松まつり組織委員会」に連絡を取ってみましょう。
観光客の参加を受け入れている
自治体を紹介してもらい、
その自治体に連絡を入れる流れになります。
また、参加にあたっては
必ず身に付ける必要があるのが、
「法被」「ワッペン」「提灯(ちょうちん)」ですので、
レンタルが可能な自治体もあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
法被の下に着用する、
「鯉口シャツ」「腹かけ」「股引き」「足袋」なども、
用意しておくと、より一層祭りを楽しめるでしょう。
お祭りに必要なグッズは、浜松まつりが近づくと、
ショッピングセンターや大型スーパーなどでも
購入できるので、ぜひ探してみてください。
喜ばれる浜松みやげ!おすすめは「うなぎパイ」

浜松と言えば“うなぎ”が有名ですが、
それにちなんだ「うなぎパイ」は浜松で非常に人気のあるお菓子で、
浜松駅の構内などで簡単に購入できる、
県内外に多くのファンを持つお菓子です。
隠し味にブランデーを使用した風味豊かなパイで、
カリカリの外側生地と、内側のサクサク食感がたまらなく魅力的です。
うなぎパイは箱入りで購入してもかさばらないため、
帰る際の満員電車やバスの中でも邪魔になりにくいのが嬉しいポイントです。
まとめ

浜松まつりは、温厚な人柄で知られる浜松市民が、
年に一度、大いに盛り上がることができる“市民主体の祭り”です。
近年では、自治体への参加者が減少しているため、
県外からの参加者を積極的に受け入れている自治体も増えています。
観覧しても、参加しても楽しめるこのイベントに興味を持った方は、
ぜひ一度、浜松まつりを訪れてみてください。
→「第32回成田太鼓祭りはどんなお祭り?駐車場は?どんな人たちが参加しているの? 」の記事はこちら。いますぐチェック!