最近、飲食店での人手不足が深刻化している。
とみなさんも聞くことが多いのではないでしょうか。
失業率が3%強しかない現状においては、
単純に人数自体が足りないと思う向きもありますが、
イメージの問題から飲食業には
人が集まらないという問題もあると思います。
メニューの低価格競争のために従業員の賃金が抑えられたり、
また、人がいないがゆえに長時間労働を
強いられていたりという、いわゆる「ブラック企業化」
しているために人が集まらなくなったという問題もあると思います。
今回は、この人手不足解消のための
救世主になるかもしれない、
というニュースをご紹介したいと思います。
【人手不足をどのように解消するのか。】
現状では、どこの飲食店も人手不足で悩んでいるのですが、
どうやって解消するのでしょうか。
経営の効率化でしょうか。
それとも飲食業からの撤退でしょうか。
残念ながら、いずれでもありません。
以下はそのニュースです。
この度、大手居酒屋チェーン「養老乃瀧」と
ロボテックプロバイダー「QBIT Robotics」が
外食産業界で深刻化する人手不足解消、
そして人とロボットが協働できる
現場オペレーションの開発ために
ロボット運用のための実証実験を開始すると発表されました。
この実証実験については2020年1月23日~3月19日まで、
JR池袋駅南口にある養老乃瀧グループの「一軒め酒場」
店内にロボカウンターを設置し「ゼロ軒めロボ酒場」として実験します。
このロボットは注文を受けるのは当然のことながら、
受けてから提供するまで担当できます。
このロボ酒場が実際に運用されるようになると、
1店舗あたり1日営業するにあたっての必要人数が、
0.1人~0.3人 / 日と見込むことができるという
発表もあわせてされました。
このニュースにもある通り、
必要人数がこれだけだと
人手不足も解消はされますが、
その解消は一足とびに人手がいらない
という状況になっていますね。
【AI・ロボットが導入されることでもたらされる影響】
現在、飲食業界に限らず、あらゆる業界で、
それまで人間が行っていた業務をAIやロボットが
遂行できるように実証実験等の試行錯誤が始まっています。
中には、一部の業務がAIやロボットが行っている
ことは皆さんもご存知のことと思います。
この調子でAIやロボットが入り込んでくると
これまで人間のやってきた仕事が全て奪われる
という形になるかもしれません。
こうなってくると、そこまでしてAIやロボットは
必要なのかと思う人もでてくるのではないかと思います。
では、AIやロボットは人間にとっては、
あまりよろしくはない存在なのでしょうか。
【AIやロボットがもたらす未来とは】
たしかに、AIやロボットが入り込んでくると
無くなっていく仕事があるのも事実です。
しかし、AIやロボットが普及することによって
新しい仕事が生まれてくるのも事実です。
このことからすると、
AIとロボットの普及は産業構造が変化する、
もしくは新しい仕事が生まれるという
前兆にすぎないのでは思えてきます。
なぜなら、AIやロボットといっても
万能であるわけでもなく、
AIやロボットではできないけど人間ならできる
という仕事がありますし、
これからもあり続けるのではと思います。
このように、考えていくとAIやロボットを毛嫌いするのではなく、
未来に思いをはせる。なんて余裕もできてくるのではないでしょうか。
もしかしたら、仕事はAIやロボットにしてもらって、
人間はベーシックインカムで生活をして、
働きたい人だけアルバイト感覚で働くなんて未来がくるのでは、
と妄想すると面白いのではないでしょうか。
いい未来になるといいですね。今日のところはこれまでといたします。