中国・武漢が発信地となって、
今や世界中を大混乱の渦に巻き込んでいる“新型コロナウィルス”。
世界中で重症患者・死者が出ていて、
日本でも、全国の公立学校が臨時休校になるなど、異例の事態です。
その影響から、ウィルスの予防に役立つとして、
マスクが売れに売れ、異常なまでの価格高騰が起こり、
マスク不足が叫ばれています。
そんな中、さらに街中を混乱させる出来事が起こりました。
「マスク不足により紙の価格が高騰する」という情報が、
SNSなどで急激に拡散されたのです。
これは、まったくの嘘。デマ情報でした。
しかし、それを信じた多くの人が、
スーパーなどに押し寄せたのです。
ティッシュ・トイレットペーパーなどの紙製品は、
販売店から消えてしまいました。
商品を奪い合い、争い合い、
まるで運動会のようになっている販売店は、
昭和のオイルショックの時のようですね。
なぜこのようなことが、
現代の日本で起こってしまったのでしょうか?
デマに騙されてしまう人たち…その影響とは?
デマ情報に踊らされてしまった人々のおかげで、
現在、一部の販売店では、
紙の製品が入荷できない状況になるなどし、
店頭から姿を消してしまいました。
これから花粉の辛い季節がやってきますが、
ティッシュが無くては困る人が大勢いるでしょう。
生活の必需品・トイレットペーパーも、
買えなくなってしまいます。
ネットでは、フリマアプリなどではもうすでに、
買い占めた紙製品を高額で売り出す人もいるようです。
どうして騙される人がいるの?これからの社会で必要な能力
近年の“ネットやスマホの普及”によって、
社会にはありとあらゆる情報が、
日々行き交うようになりました。
SNSの発達がそれを後押しして、
ひとつの情報が息を飲む間に、
世界中に広まってしまうまでに社会は急成長したのです。
しかし、この情報社会があまりに急激に発達したために、
人々にはまだ「正しい情報だけを見極める能力」
が備わっていないようです。
ネットで得た情報全てを簡単に信じ込んでしまう人々。
情報拡散の輪が大きくなることで、正誤に関わらず、
さらに多くの人の目に触れます。
SNSなど、閲覧人数や“いいね”の数が見えるものだと、
その「人数の多さ=情報の正確さ」と捉えてしまう人が
日本人に多くいるのは、日本の「右へ習え」の習性ゆえなのでしょう。
まとめ
ネットやSNSで広まった、「紙製品高騰」の噂はデマです。
トイレットペーパーやティッシュを買い占められると、
本当に必要としている人には、製品が行き届かなかくなってしまいます。
あらゆる情報が行き交うこれからの時代では、
このようなデマ情報を見抜き、
事実だけを見極めることができる能力が、
きっと必要になってくるでしょう。