
皆さん、肩こりに苦しんでいる方はいませんか?
スマートフォンやパソコンが広く普及するにつれて、肩こりの悩みも増加していますが、
実は、日本人は体格的な特性により肩が凝りやすいことをご存知でしたか?
日本人は、欧州の人々に比べて頭が大きいにも関わらず、
首から肩にかけての骨格や筋肉が独特な形状をしているため、肩こりが起こりやすいと言われています。
このような背景から、日本国内には接骨院や整骨医院が多く存在しているのです。
もしかしたら、これは日本人として生まれた宿命とも言えるかもしれませんね。
肩に痛みを感じたり、体を酷使したのかもしれないと軽く考えている方も多いでしょうが、
実は、その肩こりの原因が体の使い過ぎではない場合もあるのです…。
今回は、放置すると危険な肩こりについてお話ししたいと思います。
よくある肩こりの原因

肩こりの原因は多岐にわたりますが、主なものを挙げると、
- 長時間同じ姿勢を取ること
- 眼精疲労
- 運動不足
- ストレス
これらの四つが挙げられます。
どれもよく耳にする内容ですよね?一般的に、肩こりの原因はこの四つに集約されると言えるでしょう。
長時間同じ姿勢を続けることは、時折姿勢を変えることで軽減することができます。
例えば、椅子に座っている時には一度立ち上がって屈伸したり、
肩や首を動かして筋肉の緊張をほぐすことが効果的です。
眼精疲労の予防には、とにかく目を休ませることが最も重要です。
目薬を使うのも良いですが、数分間目を閉じて、こめかみの辺りを
指先で優しくなでるようにマッサージすることも非常に効果的です。
運動不足が引き起こす肩こりは、血流の滞りが原因であることが多いので、
ポンプの役割を果たす筋肉がしっかりと動くことで、
血流がスムーズになり、肩こりの予防につながります。
さらに、ストレスからくる肩こりにも運動は非常に有効ですので、
適度な軽い運動を日常生活に取り入れることは、
肩こりだけでなく、様々な健康問題の予防にも寄与することができるのです。
これらの要因による肩こりは、テレビコマーシャルなどで見かける
肩こりを軽減するサプリメントや整体によるマッサージで改善されることがほとんどです。
しかし、問題なのはサプリメントを摂取しても、マッサージを受けても改善しない肩こりなのです。
次にその点についてお話ししますね!
肩こりの原因が内臓にあった?!

無視してはいけない肩こり…それは肩こりの原因が内臓に関連している場合です。
もちろん、痛みを感じる部位が実際に具合が悪いこともありますが、
常にその場所が痛むとは限りません。
時には、少し離れた場所に痛みが現れることもあるのです。
たとえば、ある男性は長年肩こりに苦しみ、
週に二回整体に通ってマッサージを受けていましたが、
改善が見られず、疑問に思っていたところ、ある日、
胸の痛みで倒れ、救急搬送されました。
診断結果は急性心筋梗塞。
実は、その肩こりが急性心筋梗塞の前兆だったのです。
この男性のように、肩と直接関係のない心臓に原因がある肩こりのように、
痛みの原因が離れた場所に現れることを“関連痛”や“放散痛”と呼びます。
関連痛とは…
病気のある臓器の周囲ではなく、別の場所にのみ痛みを感じること
放散痛とは…
病気のある臓器と異なる場所の両方に痛みが現れること
これが関連痛と放散痛の違いです。
特に注意が必要なのは関連痛です。
関連痛には内臓に関するものと、骨や筋肉に関するものが存在します。
骨や筋肉に関するものであれば、マッサージやサプリメントで軽減されることが多いです。
しかし、見逃してはいけません。内臓に関連する関連痛は非常に危険です。
これは、肩こりを緩和するサプリメントを摂取しても、
マッサージを受けても改善されることはありません。
放散痛の場合は、痛む個所も明確なので発見しやすいのですが、
原因の場所が痛まない関連痛の場合、その原因を特定するためには専門分野の医師の診断が必要となることが多いのです。
肩こりが関連痛として出てくる内臓の病気

肩こりが関連痛として現れる内臓の病気には、
急性心筋梗塞
狭心症
などがあります。
特に左の肩に痛みを感じる、または左肩のこりが改善しない場合は、
急性心筋梗塞や狭心症の可能性が考えられます。
その中でも最も多いのが労作性狭心症です。
この場合、肩を動かしていないのに突然肩に痛みが
三分から五分ほど続くことがあります。
通常の肩こりでは、肩を動かした時に痛みが生じますが、
動かしていない時にも痛む、動かした場合と動かさない場合の
痛みの強さが同じというのは非常に注意が必要です。
さらに、片側の肩だけが痛む場合も要注意です。
右肩だけが痛む場合は、右側にある臓器(右肺、胆のう、肝臓など)に問題が生じている可能性が高く、
左肩だけが痛む場合は、主に心臓に関連する病気や左側に位置する
臓器に異常がある可能性が高いと考えられています。
これが一つの判断材料となります。
肩こりに対する治療を行っても改善が見られない場合は、
他の病気の可能性も考慮してみることが大切です。
肩こり以外の症状が現れた際には、
すでに手遅れになっている可能性もあるため、
十分に注意してください。
まとめ

私自身もパソコン作業が多いので、
肩こりは日常的に悩まされる問題です。しかし、
「たかが肩こり」と軽視していると、
思わぬ重篤な病気につながる可能性があると考えると、非常に恐ろしいことです。
現在のところ、整体に通っているおかげで肩の痛みも軽減されているので、
ただの肩こりだと思っていますが…
時間がないからといって体のメンテナンスを怠らず、
定期的に行っていくことが重要です。
働き続ける日本人、どうか自分の体を大切にしてください。
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