冬が近づくと、スーパーマーケットには箱みかんが並び始めます。こたつにみかんがあると、思わず一つ、また一つと手が伸びてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、特売品として購入した箱みかんが、食べきる前に腐ってしまったり、いただき物のままで消費できずに同じく傷んでしまうこともあります。そこで今回は、箱みかんの選び方や適切な保存方法、カロリー、おすすめの食べ方などについて詳しくお伝えしますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
みかんのカロリーは?栄養素は?
中サイズのみかん一個の重さは約70グラム程度で、カロリーはおおよそ31.5キロカロリーとされています。実際のサイズにより多少の違いはあるかもしれませんが、目安として約35キロカロリーと覚えておくと良いでしょう。みかんには、特に【ビタミンC】が豊富に含まれており、肌荒れや風邪の予防に効果があると広く知られています。また、果肉の袋には【ペクチン】も多く含まれており、これは糖分の吸収を抑える効果が期待できるため、血糖値の上昇を緩やかにするのに役立ちます。さらに、腸内の物質と結合し、便の容積を増やすことで腸のぜん動運動を促進し、便通を改善する効果もあります。
みかんの白い筋部分には、フラボノイドの一種である【へスペジリン】が含まれており、高血圧や動脈硬化の予防に寄与することが期待されています。また、エイジングケアや美肌効果もあると言われているため、特に女性にとって嬉しい栄養素かもしれません。ところで、みかんの糖分は果糖であり、体内への吸収が比較的緩やかとされています。しかし、食べ過ぎると糖質を過剰に摂取してしまう可能性があります。低カロリーで栄養が豊富なみかんでも、過剰摂取は体を冷やしたり、下痢や腹痛などの不快な症状を引き起こすこともあるため、注意が必要です。一般的には、中サイズのみかんを1日に2〜3個程度食べるのが適量とされています。
箱みかんは裏からあける
箱みかんを購入した際には、裏から開けることを強くおすすめします。なぜなら、みかんはその重さによって押しつぶされ、底にあるみかんから傷んでくるためです。箱の底に位置するみかんは、他の果物の圧力に耐えてきたため、痛みが生じている可能性が高いのです。従って、底にあるみかんから優先的に食べていくのが良いとされています。
みかんを箱のまま保存する際は、時折中のみかんを上下入れ替えることをおすすめします。これにより風通しが良くなり、腐りにくくなります。また、段ボールの蓋は開けたままにしておくべきです。傷んだみかんを見つけたら、すぐに取り除くことが重要です。カビが発生すると、周りの他のみかんにも広がる恐れがあります。表面にカビが見えるだけでも、内部にまでカビの胞子が浸透していることもあるため、カビが生えたみかんは絶対に食べないようにしましょう。
箱みかんの保存方法、保存期間は?
みかんの保存期間はおおよそ2週間から4週間程度で、冬場であれば常温での保存が可能です。家の中で風通しの良い涼しい場所に保管すれば、比較的長持ちします。もしベランダに置く場合は、直射日光やエアコンの室外機の風が当たらない場所を選んでください。また、ヘタの部分は下向きにしておくと良いでしょう。みかんはヘタの部分が最も硬くて丈夫なので、ヘタを下にすることで圧力によるダメージを軽減できます。
基本的には常温保存で問題ありませんが、できれば5〜10度が理想的です。みかんは乾燥や湿気、高温に弱いため、高温の場所での保存は避けるべきです。冬の時期は涼しい場所なら常温で保存できますが、暖房の効いた室内や、夏の暑い季節には冷蔵庫の野菜室での保存が推奨されます。その際も、前述のようにヘタの部分を下にしておくことがポイントです。冷蔵室はやや温度が低すぎるため、野菜室での保存が約3週間ほど可能です。さらに長期間保存したい場合には、冷凍保存が最適です。冷凍保存を行う場合は、約1ヶ月を目安に消費するようにしましょう。
まとめ
みかんには多くの栄養素が含まれており、便秘や美肌、高血圧、動脈硬化を防ぐ効果が期待されます。しかし、食べ過ぎると糖質の摂り過ぎになり、体を冷やしすぎると腹痛や下痢を引き起こす可能性もあるため、1日2〜3個を目安に食べることが推奨されます。
箱買いしたみかんの場合は、必ず段ボールの底から、つまり裏から開けるようにしましょう。底にあるみかんは、重さで潰されやすく、痛みが出やすいです。痛んだみかんはすぐに取り除くことを忘れないようにしましょう。また、段ボールの蓋は開けたままにし、定期的に上下入れ替えて風通しの良い場所で保管することが大切です。
保存に関しては、基本的に常温で大丈夫ですが、直射日光や気温が上がりやすい場所は避け、5〜10度で保存できれば約2〜3週間は美味しく食べられます。ヘタが最も丈夫ですので、ヘタを下向きにして保存することを心掛けましょう。冷凍保存も可能で、その際は1ヶ月を目安に消費するようにしましょう。
大量に入っている箱みかん。傷んでしまうことは避けられない場合もありますが、できる限り長持ちさせて美味しく楽しみたいものです。購入の際には中身を確認することができませんので、しっかりと保存ができるか?また食べきれるか?を考慮して購入することが重要です。