アウトレットで購入を避けるべき特定の商品
多彩なお店が集まるアウトレットモール
近隣に同じブランドの店舗があっても、アウトレットモールでは通常よりも安く商品を手に入れることができるのが魅力です。
特にバーゲンセールの時期には、さらに価格が下がり、多くの方が「これはかなりお得だ」と感じるでしょう。
しかし、安さには必ず理由があります。さらに、企業がどのように仕掛けをしているのかも重要です。
今回は、アウトレットモールで販売されているアパレル商品には、実は値段の割に品質が伴わない商品が混在していることをお伝えしたいと思います。
お得ではないアパレル商品の背後にある仕組み
アウトレットモールで取り扱われている商品は、既存の店舗で販売されている商品だけとは限りません。
アパレル商品が利益を上げられなくなると、企業はどのようにして利益や売上を確保するかを考え始めます。
その一つの方法が、アウトレット店舗の設立です。
では、アウトレット店舗でどのようにして利益や売上を生み出しているのでしょうか。
仕入れ先のメーカーがアウトレットと既存店で異なる
アウトレットで仕入れるメーカーと、通常の店舗で仕入れるメーカーが異なる場合があります。
もちろん、すべての商品がそうであるわけではありませんが、多くの商品の中には、通常よりも価格が低いメーカーから仕入れた商品が含まれています。
この仕組みの背景には、既存店の商品を安くして販売するよりも、企業にとってより利益が見込めるという考えがあります。
例えば、ある商品を500円で仕入れ、1000円で売るとします。
これをアウトレットで20％オフで販売しようとすると、販売価格は800円となり、利益が減少してしまいます。
しかし、異なるメーカーから商品を仕入れ、アウトレット専用に展開すれば、同じように500円で仕入れ、1000円で販売しても利益を確保することが可能です。
さらに、バイヤーは既存店のコンセプトに合った商品を厳選し、仕入れを行います。
このように、企業は利益をどう確保するかを常に考え続けているのです。
セール品もお得ではない可能性がある
アウトレットでよく見かけるのが、セール価格で販売されている商品です。
特にアウトレットモール内にある雑貨店では、こうした商品が多く並んでいます。
実は、これも先ほど述べたように、既存店で仕入れている商品とは異なる場合があります。
アウトレットではセール品やお買い得商品として販売されているものの、実際には既存店で取り扱っていない商品である可能性が高いのです。
なぜこのような販売方法を取るのかというと、お店側だけでなく、メーカー側にとっても利益を上げられる仕組みがあるからです。
メーカーは、ライフスタイル関連の量販店やしまむらなどの総合衣料店に商品を卸すよりも、アパレルショップのアウトレットに卸す方が、価格を安くする必要がなくなるため、売上と利益を共に向上させることができるのです。
では、異なるメーカーから仕入れているかどうかを見分ける方法についてお話ししましょう。
既存店の商品を把握する
まず重要なのは、既存店の商品を知ることです。
商品の種類が多く、すべてを覚えきれないという方もいるでしょう。
しかし、すべてを記憶する必要はありません。
自分が興味を持っている商品を既存店で見つけ、それをアウトレットのお店で探すという方法で十分です。
覚えきれない場合は、ZOZOTOWNなどのアプリを活用して、欲しい商品の写真を撮っておくと便利です。
これによって、自分が探している商品を賢く安く手に入れることができます。
タグを確認する
商品を自社ブランドとして販売するために、メーカーが自社タグを付けることがあります。
これにより、その商品をその会社のものとして見せることができるのです。
タグが変更されている場合、異なるメーカーから仕入れていることが分かります。
また、タグを変えずにそのまま販売している店舗も存在します。
そうした場合、タグの裏面に記載されている会社名を確認すると、異なる企業名が記載されていることがあります。
その名前が店舗の会社名と異なれば、その商品は既存店で販売されているものとは違う可能性が高いです。
洗濯ラベルを確認する
衣類に付いている洗濯ラベルを確認するのも一つの方法です。
この部分の付け替えは非常に難しいため、付け替えられていることはあまりありません。
この洗濯ラベルにも企業名が記載されているので、ぜひ確認してみてください。
もし企業名が異なる場合は、別のメーカーから仕入れていることになります。
まとめ
このように、安価だと思っていたアウトレットモールで販売されている商品にも、隠された仕組みが存在しています。
また、この仕組みはアウトレットショップだけでなく、さまざまな販売場所で利用されています。
賢い買い物をしたい方は、情報をしっかりと収集する必要があります。
そして、どの商品が安いのかという点だけでなく、商品がどのように製造され、企業がどのように販売を行っているのかといった仕組みも理解することが重要です。
安価で販売されている商品には、その価格に至る理由が必ず存在します。
企業は利益や売上を上げるために試行錯誤を重ね、商品を製造し、市場に投入しているのです。
すべての商品がこのような仕組みを持っているわけではありませんが、賢く買い物をしたい方にはぜひ参考にしていただきたい内容です。
